2012年3月23日金曜日

投資前のセルフチェック

1) 家を持っているかどうか
2) お金が必要か
3) 株で成功する資質があるか

ピーター・リンチ曰く、上記の3つが大事なのだそうだ。ひとつずつ検証していこうと思う。

まずは「家を持っているかどうか」だが、通常アメリカでは、最初に小さな家を買い、次に中ぐらい、そしてもっと大きな家に買い換える流れがある。これは「不動産の売却益を次の不動産に回さなくても非課税になる」というメリットがあることも要因のひとつと考えられる。また、日本とは異なり住宅価格のほとんどが新築プレミアということもないので、自分が支払った購入価格に十分なプレミアを乗せてくれる買い手が現れると売買契約が成立していると見ることができる。

確かに、このページでも紹介されているように1976年以降、サブプライムローンの問題が発生するまで住宅価格は順調に伸びていた。そういった点を考慮すると、住宅への投資は非常に理にかなっていると言える。しかし、日本で同じ手法を用いたとしても同様の成果を残すのは難しい。その理由は耐用年数が短く、また、新築に対するプレミア価格が他の国と比較して著しく高いからである。

次に「お金が必要か」という項目についてである。個人的にはこの項目を最初に確認してもよいのではないかと思っている。確認項目としては、「“いつ、どのぐらいのお金が必要になるか”ということを正確に把握しているか」がこの項目の肝である。プロの目線では10年、20年の長期的なトレンドはかなり予想がつくと言われている。これは「地上に雨として降った水は最終的に海にたどり着く」と言われて、大多数の人が納得するのと理論的には同じことだろう。(途中で蒸発した分を例外だと言ってしまえば、ウソにはならない)

つまり、目標となるゴールを決めることによって、そこから逆算して自分にあった運用計画を立てることが成功への唯一への道なのではないかと考えられる。「万一失敗したとしても、将来的に見て、毎日の生活に支障のない余裕資金の範囲で(株式)投資をするべきである」というのはまさにその通りだと思う。そのためには、とにかくタネ銭を確保する方法を練ることがはじめの一歩になるはずである。

最後に「株で成功する資質があるか」である。どう考えても、この項目が最重要項目ではないかと思う。忍耐強さ、自主性、常識、(辛いことへの)耐久力、自由な発想力、利害に対して超然としていられる精神力、根気、謙虚さ、柔軟性、独自に調査する意欲、失敗を認める強さなどなど。挙げ始めるとキリがない。単純に示そうとすると、自分の持つ変な信念や思い込みを取り除く必要がある。これはタイミングの問題で、経済が良い状況だとニュースなどで広く信じられるようになり、大多数の投資家が短期的な先行きに確信を持った時こそ、景気が悪化し始める時期になるのである。氾濫している情報の中からいかに不要なものにフィルターを適用し、精度の高いもののみに厳選する自分だけの仕掛けを作ることがタネ銭を作る時の同時期にしておく必要のあることだと思われる。

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